理学療法士の症例発表スライドの作り方——伝わる構成例と、7分に収めるための原稿・練習の考え方

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その他裏情報

症例発表が決まったけど、何からどう作ればいいんだろう……。

パワーポイントを開いて、評価結果を貼り付けて……気づけばスライドが20枚を超えている。
でも発表時間は7分。どこを削ればいいのかわからない。そんな状態で止まっていませんか?

ポスター発表と違って、口述には時間の制約があります。
持ち時間の中で伝えたいことを絞りきる。ここが最大の難関です。

私は回復期・急性期の両方で発表してきました。後輩の症例発表も数多く指導しています。そして自分自身、用意していた症例動画が流れず、口頭で説明するハメになった苦い経験もあります。

そうした失敗も含めて、伝わる症例発表の作り方をお話しします。

この記事の結論

・最も多い失敗は、伝えたいことが絞れず結果の羅列になること。軸を1本立てる
・スライドは枚数より中身の量で調整する。「1枚1分」はあくまで目安
・原稿は最初は作っていい。慣れたらメモに移行すると、自分の言葉で話せるようになる
・練習は必ず時間を測って行う。当日は機材トラブルが起こる前提で備える

症例発表が伝わらない最大の理由——結果の羅列になっている

伝えたいことが絞れていない症例発表

最初に、後輩の発表を見てきて一番多かった失敗をお伝えします。
それは、伝えたいことが絞れていないことです。

症例発表は「症例の紹介」ではなく「学びの共有」

ここを取り違えると、発表全体がぼやけます。

症例発表の目的は、担当した患者さんを紹介することではありません。
その症例を通して自分が何を学び、それが他の人にどう役立つのかを共有することです。

だから「この患者さんはこういう人で、こんな評価をして、こう経過しました」だけでは足りないわけです。
聞いている人が持ち帰れるものがないため、「学びの共有」になりません。

評価と経過を順番に並べただけの発表になっていないか

よくあるのが、実施した評価をすべて載せて、経過を時系列で並べただけの構成です。
作った本人は全部説明しているつもりでも、聞き終わった側は「で、何が言いたかったんだろう」となってしまう。

情報が多いほど伝わると思いがちですが、実際は逆です。
全部言うと、何も残りません。

ビギナー君
ビギナー君

削った方がいいのはわかるけど、どれを削ればいいのか初めてだとわからないよ。

ヤマ
ヤマ

そうやろな。自分で作ってると全部大事に見えるもんや。
だからこそ先輩や上司に見てもらって、客観的な視点でみてもらうことが重要になるねん。

考察が弱いと、ただの経過報告で終わる

もう一つ多いのが、考察の弱さです。
結果を並べた後に「今後も継続していきたい」で終わってしまう発表を何度も見てきました。

考察こそが症例発表の主役です。

得られた結果をどう解釈したのか、なぜそうなったと考えるのか。
ここに自分の思考が現れます。さらに症例発表の質も左右します。

まず「軸」を1本立てる——一文で言えるか

スライドを作り始める前に、やってほしいことがあります。「この症例発表で何を伝えたいのか」を一文で書いてみてください。

たとえば「歩行時の膝折れに対して〇〇のアプローチを行い、△△の変化が得られた。その背景には□□があったと考えられる」。

この一文が書ければ、載せるべき評価も、削るべき情報も自然に決まります。

逆に一文で書けないなら、まだ自分の中で整理できていないサインです。
スライドを触る前に、そこを詰めた方が早く仕上がります。

体験談①:全部説明しているのに、何も残らない発表

後輩の症例発表を見ていて圧倒的に多いのが、文字だけのスライドで、次に評価結果と経過を順番に並べただけの発表です。

本人は真面目に取り組んでいます。実施した評価は全部載せるし、経過も丁寧に説明しています。
文字だけのスライドだと、「今どこを話しているの?」「聞けばいいのか、読めばいいのかわからない。」となります。

評価結果と経過を順番に並べただけの発表では、聞き終わった後に「結局、何が言いたかったのかわからない」と感じてしまいます。

しかも考察が「今後も継続が必要と考える」で終わっていることも多いです。これでは経過報告であって、症例報告にはなりません。

伝えたい軸を1本立てるだけで、発表は見違えるほど変わります。

ビギナー君
ビギナー君

でも、全部説明しないと伝わらない気がして……。
せっかく評価したのに削るのはもったいないよ。

ヤマ
ヤマ

その気持ちはようわかる。自分も最初はそうやった。
でもな、全部言うと何も残らへんねん。逆に一つに絞ったら、その一つはちゃんと相手の中に残る。
削った評価は、質問されたときに答えたらええんやで。
手元に持っといたらええだけの話やで。

【あわせて読みたい】
ポスター形式で発表する方はレイアウトから印刷方法までまとめています。
「学会発表ポスターで失敗しない作り方——伝わるレイアウトと印刷方法」

では、どう並べれば伝わるのか。具体的な構成を見ていきます。

症例発表スライドの構成例——この順番で並べる

症例発表スライドの構成を確認する

症例発表には基本の型があります。まずは型に沿って作り、慣れてから崩していくのが確実です。7分発表を想定した構成例を示します。

スライド内容枚数の目安時間の目安
タイトル演題名・所属・氏名・COI1枚10秒
はじめに背景と、この発表で伝えたいこと1〜2枚1分
症例紹介年齢・診断名・経過(必要最小限)1〜2枚1分
評価軸に関係する評価に絞る2〜3枚1分30秒
問題点・目標何を課題と捉えたか1枚40秒
介入内容何をどう実施したか1〜2枚1分
経過・結果変化した点を明確に2枚1分
考察なぜそうなったと考えるか ★主役★2〜3枚1分30秒
まとめ伝えたいことを再提示1枚20秒

合計すると10〜14枚程度になります。ただしこれは目安で、枚数そのものより中身の量が問題です。この点は次の章で詳しく触れます。

タイトルと「はじめに」で、聞く価値を伝える

聞き手は最初の1分で「この発表を聞くかどうか」を決めます。
だから「はじめに」で、なぜこの症例を取り上げたのかを明確に伝えてください。

価値が高いとされる症例報告

◯稀で症例数が少ない症例発表
◯先行研究にないアプローチの効果を仮説検証した
◯先行研究のアプローチについて対象者の適用範囲を検証した
※これは私が学会で査読者や座長から実際に評価されてきた観点です。

よくある失敗が、教科書的な疾患の説明に時間を使ってしまうことです。参加者は同業者ですから、疾患の一般論は不要。

それより「この症例のどこに着目したのか」を語る方が、聞く姿勢が変わります。

症例紹介は必要最小限に絞る

担当した患者さんのことは、すべて知っているだけに全部話したくなります。
でもここは削りどころです。

軸に関係のない既往歴、社会的背景、細かい検査値。これらは質問されたときに答えられれば十分です。基本情報と、軸に関わる部分だけに絞ることが大切です。

評価は「軸に関係するものだけ」を残す

実施した評価をすべて載せる必要はありません。伝えたい軸に関係する評価だけを残し、それ以外は思い切って削る。

これは手を抜いたことにはなりません。
むしろ「何が重要かを判断できている」という評価につながります。

ビギナー君
ビギナー君

この「何が重要か」がイマイチわからないんだよね。
自分で作っていると全部重要に思えてみえて……。

ヤマ
ヤマ

そういう時は、第三者の目が重要になるで。
先輩や上司に見てもらって、「この発表スライドで何が言いたいかわかりますか?」と聞いてみるとええで。

考察が発表の主役——結果をどう解釈したか

ここが症例発表の中心です。
結果を並べるだけでなく、なぜそうなったと考えるのかを述べてください。

そのとき手がかりになるのが、先行研究や文献です。自分の評価・結果から言えることを、文献の知見と結びつけて述べる。これができると考察に厚みが出ます。

ただし注意点があって、評価と結果の整合性を必ず確認してください。測っていないことを結論にしたり、飛躍した解釈をすると、質疑応答で必ず突かれます。

倫理的配慮のスライドを忘れない

症例報告では、対象者への説明と同意、個人が特定されない配慮について明記する必要があります。

本報告では、ヘルシンキ宣言に則り症例より書面で同意を得ている。

学会によっては倫理審査の承認番号を求められることもあります。

症例には本報告に際し趣旨を説明し、書面にて同意を得た。また〇〇病院倫理審査委員会の承認を得ている(承認番号◯-◯)。

目立たない項目ですが、抜けていると指摘されます。演題要項を確認して、必要な記載を入れておいてください。

テンプレートは使っていいのか

学会や職場でテンプレートが用意されているなら使って構いません
ゼロから作るより早く、体裁も整います。ただし配色や文字サイズは自分の内容に合わせて調整してください。
テンプレートに内容を合わせるのではなく、内容にテンプレートを合わせる。

この順序を間違えると、見た目だけ整った中身の薄い発表になります。

ビギナー君
ビギナー君

評価項目を減らすと、ちゃんとやってないと思われないかな?

ヤマ
ヤマ

逆やで。
全部並べる方が「整理できてへんな」って思われる。それに頑張ってまとめた内容も伝わらへん。
何が大事かを選べるってことは、ちゃんと考えてる証拠や。
削った分は手元に置いといて、聞かれたら答えたらええねん。

誰にも見てもらえないまま、当日を迎えていませんか

作ったスライドを誰にも見てもらえないまま本番を迎えたときの心細さは、経験した人にしかわかりません。添削してくれる先輩がいる職場では、若手でも堂々と自分の発表を語れています。
その差は能力ではなく、教えてくれる人がいたかどうかです。どんな職場が教育に力を入れているかは、内情を知るエージェントが教えてくれます。

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構成が決まったら、次は話す準備です。ここで多くの人が悩むのが原稿の扱いです。

原稿は作るべきか、時間内にどう収めるか

原稿は最初は作っていい——ただし目的は暗記ではない

「原稿を作るのは甘えではないか」と悩む人がいますが、最初は作って構いません。私も最初の数回は、完全な読み上げ原稿を用意していました。

原稿を書く価値は、話す内容が整理されることにあります。書いてみると「この説明は長すぎる」「ここは説明が足りない」と気づけます。

つまり原稿は、暗記のためではなく構成を確認するために作るものと認識しましょう。

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自己研鑽を支えてくれる職場の見分け方

覚えようとするから飛ぶ——キーワードだけメモにする

「原稿が覚えられない」という相談をよく受けます。でも、そもそも覚える必要はありません。一字一句覚えようとするから、一箇所つまずいた瞬間に頭が真っ白になります。

私は3回目くらいの発表から、原稿をやめてメモに切り替えました。メモに書くのは、言わなければいけないキーワードだけ。数字、専門用語、伝えたい結論。
それさえ手元にあれば、あとは自分の言葉でつながります。

原稿を読まない方が、聞いている側もわかりやすい

メモに移行して気づいたのは、聞き手の反応が変わることでした。原稿を読み上げていたときより、明らかに伝わっている感覚がありました。

読み上げは、どうしても文章語になります。自分の言葉で話すと、自然と話し言葉になって聞きやすい。しかも顔を上げて話せるので、聞き手の反応を見ながら進められます

体験談②:原稿は、捨てるために作るもの

私も最初は完全な読み上げ原稿を作っていました。不安だったからです。

でも3回目くらいの発表で、メモだけに切り替えました。理由は単純で、原稿を読まない方がかっこいいと思ったからです。そして実際にやってみると、自分の言葉で伝えられるし、聞いている側にもわかりやすいと感じました。

メモに書いていたのは、言わないといけないキーワードだけ。原稿は、最終的に捨てるために作るものだと今は思っています。

その代わり、原稿がない分発表まで練習は時間も測りながら何度も行うようになりました。

「1枚1分」は目安にすぎない——枚数より中身の量で調整する

よく「スライド1枚あたり1分」と言われます。目安としては悪くありませんが、これを絶対視すると失敗します。

グラフ1つだけのスライドと、経過を詳しく説明するスライドでは、必要な時間がまったく違うからです。実際、私は枚数ではなく中身の量で調整していました。

枚数を数えるより、実際に声に出して時間を測る方が確実です。

時間が余る場合・オーバーする場合の調整

状況削る/足す場所やってはいけないこと
1分以上余る考察を厚くする(文献との結びつけ)結果の説明を水増しする
30秒程度余るまとめで再度伝えたいことを述べる沈黙で間を持たせる
30秒オーバー症例紹介の情報を削る早口で押し切る
1分以上オーバー軸に関係の薄い評価スライドを削除スライドを飛ばして進める

練習して時間が余るなら、考察を厚くしてください。結果の説明を増やすのではなく、解釈の部分を丁寧にする。ここが発表の価値になる部分です。

逆にオーバーするなら全体のバランスをみながらですが、削るのは症例紹介と評価です。軸に関係の薄い情報から順に落としていく

話すスピードを上げて対応しようとすると、聞き取れない発表になってしまいます。

練習は必ず時間を測って行う

これは絶対にやってください。頭の中で通すのと、声に出して測るのとでは、必要な時間がまったく違います。

私は必ずストップウォッチを使って練習していました。何度か通すうちに、どのスライドで時間を使いすぎているかが見えてきます。可能なら先輩や同僚の前で予演をして、聞き手の反応も確認できると理想的です。
予演会は、できれば修正等も含めて提出の2週間前を目処に行いましょう。

ビギナー君
ビギナー君

原稿を覚えられないよ。発表が不安だよ……。

ヤマ
ヤマ

覚えんでええねん。覚えようとするから飛ぶんや。
キーワードだけメモしといて、それを見ながら自分の言葉で話す。そのほうが自然やし、聞いてる側にも伝わるで。
最初は原稿を作ってもええけど、本番で一度でも手放せると自信がつくで。
それを目標にしてやってみてな。

発表を重ねた人と、機会がなかった人の5年後

発表を重ねた人と、機会がないまま過ごした人。5年後に残るものは、ずいぶん違います。実績も、他施設とのつながりも、自分の中の自信も。学会に力を入れている職場では、若手が当たり前のように毎年発表しています。同じ努力をするなら、それが積み上がる場所でやりませんか。どんな職場が発表を後押ししているかは、内情を知るエージェントに聞くのが早いです。

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準備が整ったら、あとは当日です。ここでも思わぬ落とし穴があります。

当日のトラブル対策と話し方

機材トラブルは起こる前提で準備する

これは私自身の失敗から学んだことです。当日、思い通りに動かないことは普通に起こります。

●原稿を発表者ツールに入れていたのに、本番ではそれが使えない
●前日練習ではなかったのに、なぜか本番でスライドが固まる
動画再生がうまくできない

特に注意したいのが、発表に動画を使う場合です。会場のPC環境によっては再生されないことがあります。

私はいつも不測の事態に備えて、USBにパワーポイントを入れてもっていくこと、グーグルドライブにデータを入れて本番に備えています。

体験談③:症例動画が流れず、口頭で説明するハメに

コロナ禍のオンラインと現地のハイブリッド開催だったときのことです。
私はWindowsでスライドを作成していたのですが、学会側の環境がMacでした。

事前確認では、スライドが流れることのみ確認していました。
結果、用意していた症例動画が全く再生されませんでした。動作を見てもらう前提で組んでいたので、その場で口頭で説明するしかなくなり、焦って時間を浪費し、本来伝えたかったことが十分に話せないことがありました。

必ず本番で使う機器を確認することが重要です。
WindowsとMacでは相性の問題でMacではWindowsで作成したパワーポイントに埋め込んだ動画が再生されないことがあるのは、終わってから知りました(逆も然りです)。

あのとき、事前確認で動画の再生まで確認しておけば動画だけを他のソフトで流すなどの対応ができ、まったく違う発表になっていたはずです。以来、動画を使うときは必ず動画のみをバックアップとして入れるようにしています。

当日トラブルを防ぐチェックリスト

□ 学会指定のPC環境(Windows/Mac)を確認したか
□ 動画を使う場合、静止画の代替スライドやバックアップ用の動画を用意したか
□ データをUSBとクラウドの両方に保存したか
□ フォントは標準的なものを使っているか(環境依存で崩れることがある)
□ 発表データのファイル形式は学会の指定に合っているか

緊張したときは、最初の一文だけ決めておく

緊張で頭が真っ白になるのが怖い、という声はよく聞きます。
対策として有効なのが、最初の一文だけ完全に決めておくことです。

「〇〇病院の△△です。本日は□□についてご報告いたします」。ここさえ滑り出せば、あとは準備してきたものが自然に出てきます。出だしでつまずくと立て直しにくいので、冒頭だけは頭に入れておきましょう。

それと、緊張していない発表者はほぼいません。前に立っている人はみんな同じです。そう思うだけでも少し楽になります。

ビギナー君
ビギナー君

最初の一文だけを決めておくだけで、本当に自然に出てくるものなの?

ヤマ
ヤマ

それが不思議と出てくるねん。
慣れてくると話しながら他の言い回しを使っているときとかもあるで。
その代わり、原稿を見なくても時間内に終われるように、しっかり練習しておくことが前提やで。

話し方は「ゆっくり・区切る」だけで変わる

話し方のテクニックは色々ありますが、若手が意識すべきは2つだけです。ゆっくり話すことと、文を短く区切ること。

緊張すると誰でも早口になります。自分では遅いと感じるくらいでちょうどいいくらいです。
そして一文を短く切ると、聞き手が理解する余裕が生まれます。

スライドを切り替えるときに一拍おく。これだけでも、聞きやすさは大きく変わります。

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発表後の質疑応答が不安な方は準備術についてまとめています。
学会発表ボコボコを守りに変える準備術—スライド・原稿・想定質問

よくある質問(FAQ)

症例発表スライドの作り方についてよくある質問
Q
症例発表のスライドは何枚くらいが適切ですか?
A
ヤマ
ヤマ

7分発表なら10〜14枚程度が目安。

ただし「1枚1分」は絶対的な基準やないで。グラフ1つのスライドと詳しい説明が必要なスライドでは所要時間が違うから、枚数を数えるより、実際に声に出して時間を測って調整する方が確実や。

Q
発表原稿は作った方がいいですか?
A
ヤマ
ヤマ

最初は作っていい。

書くことで話す内容が整理されて、長すぎる説明にも気づくことができるからな。ただし目的は暗記じゃないで。
慣れてきたらキーワードだけのメモに切り替えると、自分の言葉で話せるようになって、聞き手にも伝わりやすくなるな。

Q
発表時間が余ってしまいそうなときは?
A
ヤマ
ヤマ

考察を厚くしよう。

結果の説明を増やすんやなくて、なぜそうなったと考えるのか、文献とどう結びつくのかを丁寧に述べる。ここが症例発表の価値になる部分や。逆にオーバーする場合は、症例紹介や軸に関係の薄い評価から削るといいで。

Q
倫理的配慮のスライドは必要ですか?
A
ヤマ
ヤマ

必要。絶対に忘れないように。

対象者への説明と同意、個人が特定されない配慮について明記してな。学会によっては倫理審査の承認番号を求められることもあるで。演題要項を確認して、必要な記載を漏らさへんようにしよな。

Q
緊張して頭が真っ白になりそうです。
A
ヤマ
ヤマ

最初の一文だけ完全に決めとくと安心。

出だしさえ滑り出せば、準備してきた内容は自然に出てくるもんや。あと原稿を丸暗記しようとせんと、キーワードのメモを手元に置いとくと、途中でつまずいても立て直せるで。

Q
スライドのテンプレートは使ってもいいですか?
A
ヤマ
ヤマ

使っていい。

ゼロから作るより早いし、体裁も整いやすい。ただし配色や文字サイズは自分の内容に合わせて調整すること。テンプレに内容を合わせにいくと、見た目だけ立派で中身が薄い発表になってまうからな。

Q
質疑応答で答えられなかったらどうすればいいですか?
A
ヤマ
ヤマ

正直に言う。

わからんときは『ご指摘ありがとうございます。その点は勉強不足のためお答えできません。申し訳ありません、持ち帰って検討します。』でええねん。知ったかぶりする方が印象悪いで。
あと削った評価データを手元に置いといたら、聞かれたときに答えられることも多いで。

発表の機会そのものが少ない職場もある

発表を1回見送る。それ自体は小さな判断です。でもその1回で受けられたはずの質問、つながったはずの他施設のセラピスト、書けたはずの1行の実績は、後から取り戻せません。
しかも機会が少ない職場ほど、その『1回』が数年に一度になります。失っているのは経験だけでなく、時間そのものです。
今の環境が当たり前だと思う前に、一度ほかを眺めてみてください。確認は無料です。

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まとめ|症例発表は、自分が何を学んだかを共有する場

症例発表をやり遂げた理学療法士

最後に、この記事のポイントを整理します。

◆最も多い失敗は、伝えたいことが絞れず結果の羅列になること。まず軸を1本立てる
考察が発表の主役。文献と結びつけ、飛躍した解釈にならないよう注意する
◆スライドは枚数より中身の量で調整。「1枚1分」は目安にすぎない
◆原稿は最初は作っていい。慣れたらキーワードのメモに移行する
◆練習は時間を測って行い、機材トラブルへの備えも忘れずに

ヤマ
ヤマ

症例発表は、症例の紹介やない。発表を通じてその症例から何を学んだかを共有する場や。
軸を1本立てたら、話す内容は自然に決まってくる。全部言おうとせんでええねんで。
まずは「この発表で何を伝えたいか」を、紙に一文で書いてみてな。そこから全部が始まるで。

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最後までお読みいただきありがとうございました。


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