「理学療法士の給料って、なんでこんなに安いんやろ……。」
そう感じたことが一度でもあるなら、この記事はあなたにとってメリットがあります。
私は現役の理学療法士で、介護福祉士から始まり回復期・急性期・クリニックと施設を渡り歩いてきた転職3回を経験したPTです。
理学療法士の給料が安い本当の理由は、「資格」でも「年次」でもありません。「どの施設を選ぶか」、それだけです。
- PT平均年収443万円は「全施設の平均」。施設によって年収差は年間70万円以上ある
- 同じ資格・同じ年次でも、施設種別を変えるだけで年収は大きく変わる
- 転職を重ねて気づいたのは、「トップをみて種別を変える」が最重要な変数だということ
この記事では、その構造的な理由とデータ、そして私自身が転職をくり返す中で年収を上げていった実体験をお話します。
「理学療法士 給料 安い」で検索してここにたどり着いたあなたが、読み終えたときに「自分にもできる」と思えることが目標です。
PTの給料が安い3つの構造的な理由|これは職業だけの問題ではない

厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査によれば、PTの平均年収は約443万円。国税庁が公表している全国民の平均給与460万円と比べると、約17万円低い水準です。
しかし、この「平均」には大きなカラクリがあります。施設種別で見ると、年収差は最大70万円以上にもなります。
では、なぜPT給料に施設差が生まれるのか。
構造から掘り下げていきます。
① 供給過多による競争激化
まず数字を見てください。
2025年時点でのPT有資格者は236,390人。これは11年前の約2倍です(厚労省「理学療法士・作業療法士の需給推計を踏まえた今後の方向性について」)。そして厚労省の推計では、2040年頃には供給が需要の約1.5倍を超えると予測されています。
簡単に言えば、PTが余っている。余っているということは、施設側が給与を上げなくても人が集まる、という構造になりやすいということです。
実際、PT・OT・STの転職市場における求人倍率は、10年前と比べて大きく低下しています。かつては「資格があれば引く手あまた」という時代もありましたが、今は施設側が選ぶ立場になりつつあります。だからこそ、どの施設を選ぶかという視点が、以前よりはるかに重要になっています。
施設別に求められるスキルが気になる方はこちら
▶施設別に求められるスキルについて(近日公開予定)
理学療法士の転職が難しいと言われる理由はこちらで詳しく解説しています。
▶【現役PTが断言】回復期病院の理学療法士が転職を難しいと感じる3つの理由|辞めていい人・踏みとどまる人を完全整理
② 診療報酬単価が固定されている構造
PTが働く多くの施設では、リハビリテーションの収益は診療報酬単価(疾患別リハビリテーション料)で上限が決まっています。どれだけ患者さんの満足度が高くても、施設がPTにかけられる人件費の総量には限界があります。
つまり、「頑張れば頑張るほど給料が上がる」という仕組みが、制度的に作りにくいということです。
2026年の診療報酬改定では「リハ職を含む賃上げ3.2%」が明記され、ベースアップ支援加算という形で国としての後押しが始まっています。ただし実際の分配は施設の経営判断に委ねられており、すべてのPTが一律で数万円単位で昇給するわけではないのが現状です。制度が変わっても、どの施設にいるかで恩恵の受け方に差が出てしまう。——この構造は変わっていません。

PTはたくさん患者さんをみて、働けば働くほど、給料が上がるっていうわけではないんだね。

そうやねん。
飲食や営業と違って、診療報酬で単価が決まっているから成果を収益に直結させることが難しいねん……。
これが給料が上がりにくい根本的な構造ってことやねん。
③ 開業権がなく個人の交渉力が低い
医師や薬剤師は開業・独立の選択肢があり、それが給与交渉の「切り札」になります。
しかしPTには単独での開業権はありません。つまり、施設を辞めて独立するという選択肢が使えないぶん、個人の交渉力が低くなりやすくなります。

でも最近、PTでも独立・開業している人増えてない?
独立・開業できるんじゃないの?

全部、保険外のサービス(自費)としてやってるねん。
医師の指示書のことや、名称のことなど様々な問題をクリアせなあかんから、医師や薬剤師の開業・独立とはまた話が違うんやで。
ではどうすればいいのか?
ここで逆転の発想があります。
「トップを見定めて施設を選ぶこと」が、PTにとって最も強力な年収向上の手段になります。
この選択こそが、PTにとっての「経営判断」になります。
回復期病院に勤めていた頃の話です。
尊敬していた先輩……。その施設でトップクラスのベテランPTが休日にダブルワークをしていました。
「なんでこんなに腕のある人が、バイトをしないといけないんやろう!?」と最初は不思議でした。でもある日、その先輩に直接聞きました。「ここの給与体系では、年次が上がっても昇給の幅が小さい。施設に限界がある」と、言われました。
その瞬間、「この施設で何年やっても、自分もバイトが必要になる。」という天井が見えた気がしました。問題は自分の実力じゃない。施設の構造なんだと、そこで初めて気づきました。
回復期PTから転職する際に役立つ方法を3ステップで解説しています。
▶回復期PTが転職で失敗しないための具体的な3ステップ|ヤマ転職裏情報
施設の構造がわかったところで、次は具体的なデータで施設ごとの年収差を見ていきましょう。
施設種別ごとの年収差——どこが高くてどこが低いか

施設種別×平均年収ランキング
以下は、ジョブメドレーの掲載求人(2025年6月時点)をもとにした施設種別ごとの年収目安です。
| 施設種別 | 平均年収目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 訪問看護ステーション | 約500〜550万円 | 人手不足・単価高 |
| 訪問リハビリ(老健附属等) | 約480〜520万円 | 直接契約・裁量大 |
| 公立・大規模急性期病院 | 約460〜500万円 | 安定昇給・ボーナス厚 |
| 民間急性期病院 | 約420〜460万円 | 施設差大 |
| 回復期リハビリ病院(中小) | 約370〜420万円 | 供給過多で低め |
| 老健・通所リハ | 約370〜410万円 | 介護報酬依存 |
訪問看護ステーションと、回復期・老健との差は年間70万円以上になることも珍しくありません。月にすると約6万円、1日に換算すると約2,000円の差が毎日積み重なっていく計算です。
なお、年収を比べるときに注意したいのが、リハビリの仕事は、「夜勤手当」がないこと、「残業代」が少ない傾向にあることを考慮した年収となっている点には注意が必要です。訪問系はそれでも年収が高い施設が多いという事実は、基本給+ボーナスの構造そのものが違うことを意味しています。
ただし、同じ種別でも施設によって差があります。重要なのは数字だけでなく、そのトップがどんな考えを持っているか?
これについては後半で詳しく話します。
なぜなら、公立急性期病院でも550万円以上や一人職場の施設(特養など)でも450万円以上目指せる場所は存在しているからです。
規模別年収差:大規模施設ほど給与が高い理由
厚労省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、従業員1,000人以上の施設に勤務するPTは、中小施設と比較して平均年収が高い傾向にあります。大規模施設は賞与水準と福利厚生が手厚く、長期在籍による昇給効果も大きいからです。
私が勤めた公立の急性期病院(従業員1000人以上の施設)がまさにその典型で、30代後半以降の昇給カーブが中小病院とはまったく違いました。

| 年齢 | 全国平均 | 公立急性期病院 |
| 20〜24歳 | 約337万円 | 約320万円 |
| 25〜29歳 | 約397万円 | 約380万円 |
| 30〜34歳 | 約431万円 | 約430万円 |
| 35〜39歳 | 約457万円 | 約500万円 |
| 40〜44歳 | 約482万円 | 約550万円 |
| 45〜49歳 | 約519万円 | 約600万円 |
| 50〜54歳 | 約548万円 | 約650万円 |
| 55〜59歳 | 約525万円 | 約700万円 |
出典:厚労省job tag・令和6年賃金構造基本統計調査
※上記は筆者が実際に在籍した公立急性期病院(従業員数1,000人以上)の俸給表をもとにした参考値です。実際の支給額は施設・役職・昇任時期によって異なります。
PTの全国平均のピークは約610万円です。これも働いている職場によって異なります。
転職するなら、事前にトップがどのような信念をもち、スタッフの給料水準が高いのか?情報を集めることが重要です。
従業員に少しでも還元しようと考えているトップなら、最初はしんどくてもいずれ報われる可能性はあります。もし、それが逆なら……。転職を考える一つの材料になるはずです。
施設の内部情報(実際の残業時間・昇給実績・ボーナス支給実態)は、求人票には載っていません。エージェントは施設の担当者と直接やり取りしているため、こういった「本当のところ」を知っています。年収の相談だけでもOKです。
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理学療法士の給料が高い病院の選び方―「トップの思想」を見抜く3つの質問
- Q「当院が地域で選ばれるための、リハビリ部門の強みは何だとお考えですか?」
- A
リハビリ部門に対する期待値を測れます。
【解説】良い回答の傾向: 「単なる補助ではなく、〇〇疾患の回復期において当院の顔である」など、具体的な強みや役割を語れるトップは、リハビリ職の価値を高く評価し、給与や待遇に還元する可能性があります。
- Q「リハビリスタッフの評価において、最も重視している成果(指標)は何ですか?」
- A
職員の評価基準と昇給システムがわかります。
【解説】良い回答の傾向: 単なる「出勤日数」や「経験年数」ではなく、「チームの実績」「患者様の満足度」「在宅復帰率」など、明確な成果を評価基準にしている病院やクリニックは、個人の頑張りが給与に反映されやすい環境である可能性があります。
- Q「部門の業績向上のために、どのような設備投資や研修制度に力を入れていますか?」
- A
人材育成と将来への投資意欲がわかります。
【解説】良い回答の傾向: 最新の医療機器導入や、学会参加・資格取得への支援などを積極的に行っている病院やクリニックは、スタッフのスキルアップを推奨し、専門性を高く評価する文化が考えられます。
面接でこっそり確認すべき:昇給テーブルの見せ方で施設の本気度がわかる
①昇給テーブルの有無
「昇給テーブル」は、経営状態と従業員を大切にする姿勢がはっきりと表れる重要指標です。
「号俸(等級)」が細かく設定されている場合:本気度 高
経験年数や評価ごとに、例えば「1級の1〜20」のように細かくステップが分かれています。数年で頭打ちにならず、長く働くほど確実に昇給する仕組みということがわかります。
※クリニックなどは、昇給テーブルは設定されていない場合が多いので、次の項目を確認しましょう。
②「基本給」と「手当」が分離している
基本給のベースアップが昇給テーブルに連動し、しっかり「基本給」が上がる場合:本気度 高
職務手当や調整手当ばかりが上がり、ベースの基本給が変わらない場合は、賞与や退職金の計算で不利になるため、本気度は低い可能性があります。

仮に昇給テーブルがなくても、病院やクリニックに貢献していて、大切な人材と理解してもらえていたら、昇給テーブルに関係なく基本給が上がることもあるで。
③面接時に「こっそり」確認する質問例
面接の逆質問(質疑応答)の時間を活用して、角を立てずに実態を探る具体的なフレーズです。
▼「長く働いているスタッフのキャリアプラン(例:5年後10年後)を知りたいです。具体的な昇給や役職のモデルケースはありますか?」
意図: モデルケースを明確に答えられる施設は、昇給制度が機能しています。
▼「評価制度について、年に何回、どのような基準(数値目標や行動評価など)で査定されるのでしょうか?」
意図: 査定基準が曖昧なブラック施設を見抜けます。
私が転職ごとに年収を上げた理由——施設選択の判断基準と転換点

「トップをみて、種別を変える」という発想に気づくまで
転職を重ねる中で、最初に気づいたのは「どの施設に移るか」だけでなく「トップをみて、どの種別に移るか」が重要だということでした。
体験談①で話したように、回復期にいた頃は施設の給与の天井を肌で感じていました。「転職するなら、同じような施設に移っても意味がない」と気づいたのが、その後の方向性を決定づけた転換点です。
回復期から回復期へ移っても、構造は同じ。診療報酬の上限も、供給過多による競争も、変わらない。職員の給料を上げようと考えてくれるトップの考えをもつ施設の「種別」を変えることで初めて、年収の天井そのものが変わると理解しました。
公立急性期病院で年収600万超——30代後半からの昇給カーブが別次元だった
その後、転職で公立の急性期病院に移りました。
これが私にとって最大のターニングポイントです。
民間の中小病院では「毎年昇給はするけど1000〜2000円」という感覚でしたが、公立病院では30代後半から40代にかけて昇任もしていくので、昇給幅がまったく違いました。在籍年数と年齢に応じて給与テーブルが上がり、さらにボーナスも4.5ヶ月分が安定して支給されます。気づけば年収が600万円を超えることもありました。
「同じ仕事をしているのに、なんでこんなに違うんやろ?」で終わらせてはいけません。
同じ理学療法の仕事だからこそ、施設内の種別が変われば年収がここまで変わるという現実を、体で覚えました。
30代前半までは、民間中小病院と年収はほぼ大差はありませんが、30代後半〜40代の昇給は全く異なります。
最近は年功序列の風土も薄くはなっているものの、まだまだ色濃く残っています。給与体系は俸給表で決まっていて、30代前半と40代手前で昇任するので、号級がアップします(だいたい年4号給アップ)。
それに応じて基本給が4000円程度アップしていきます(昇任すればさらにアップ)。
ボーナスも4.5か月分(夏と冬に分けて支給)されるので、年収が高い傾向にあります。
このような理由で、40代前半で年収600万円を超える人も出てきます。

「同じ理学療法士」でも施設種別と規模で、これだけの差が生まれます。

年収を理由に転職するって、なんか後ろめたい気もするな〜。
患者さんのために働いているはずでしょ?

気持ちはわかるで。でも自分に余裕がないと、相手に優しくなれないことも事実や。
施設や種別が違うだけで、年間70万円の差が出るのはおかしい話やと思うやろ?

うぅ…。確かに。

私たちの仕事は、お金だけではないやりがいがあることは認めるけど、正しく評価されてお金をいただくことは、悪いことちゃうと思うで。
一番後ろめたいのは、患者さんへの気持ちを捨てる場合だと思います。
年収をちゃんと考えて施設を選ぶことは、長くPT・OT・STとして働き続けるための正当な判断です。
燃え尽きてやめる前に、環境を変えることを考えてみることも重要です。
年収を上げるPTが最初にやる3ステップ

STEP1:自分の「年収が上がる施設種別」を把握する
まず下の比較表を見てください。自分が今いる施設種別と、年収が高い施設種別を確認してみましょう。
| 施設種別 | 平均年収目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 訪問看護ステーション | 約500〜550万円 | 人手不足・単価高 |
| 訪問リハビリ(老健附属等) | 約480〜520万円 | 直接契約・裁量大 |
| 公立・大規模急性期病院 | 約460〜500万円 | 安定昇給・ボーナス厚 |
| 民間急性期病院 | 約420〜460万円 | 施設差大 |
| 回復期リハビリ病院(中小) | 約370〜420万円 | 供給過多で低め |
| 老健・通所リハ | 約370〜410万円 | 介護報酬依存 |
※あくまで目安です。同じ種別でも年収が高いところは存在します。
「訪問に移れば年収は上がりやすい」、「公立や大規模病院を狙う価値がある」という方向感が掴めます。
大事なのは、「今の施設で頑張る」か「種別ごと変える」かを分けて考えることです。同じ種別の中でも特に民間回復期病院から民間回復期病院へ転職しても、年収の天井は大きく変わりません。
そして、中小規模の民間病院などへ転職する場合は、トップが職員へ還元していく考えをもっているかをみることが重要となります。
年収が高い施設種を選んでも格差があるのは、利益が出ていることと、トップの考え、この2つが関係しているからです。
STEP2:エージェントに「年収交渉」を代行してもらう
自力で転職活動をすると、年収交渉は自分でやらないといけなくなります。でもPTが「給料を上げてください」と直接交渉するのは、心理的にかなりハードルが高く、面接では評価が下がります。
エージェントを使うと、施設との年収交渉を代わりにやってもらえます。しかもエージェントは施設の採用担当と日頃からやり取りしているので、「この施設は交渉次第で〇万円上がる」という内部情報を持っています。求人票には絶対に書いていない情報です。
転職希望先の施設見学だけは必ず行くことをおすすめします。
しかし、施設見学だけではわからない部分があります。
◯実際の残業実態
◯昇給テーブル
◯ボーナスの支給実績
◯周囲の評判
これらは、エージェントに聞けば事前に教えてくれました。自力で調べていたら時間だけが過ぎて、絶対にわからなかった情報です。年収交渉も代わりにやってもらえて、気持ち的にもすごく楽でした。
PTOTSTワーカーは、PT/OT/ST専門の転職エージェントです。
自力で転職活動をすると、年収交渉のタイミングは面接の終盤。その場で「上げてほしい」と言えるPTはほとんどいません。エージェントを使えば、あなたが一言も言わなくても交渉が進みます。使わない理由がない、と私は感じました。
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STEP3:20代のうちに動く2つのこと|年収差は時間の複利で広がる
理学療法士20代の方に特に聞いてほしいことがあります。
20代で施設種別を間違えると、その差は30年間にわたって積み重なります。仮に年間50万円の差が出る施設にいたとすると、30年間で1,500万円の差になる計算です。これは極端な話ではなく、施設の規模・種別によって十分起きうる差です。
「今はとりあえずここでいい」という判断が、実は最もリスクの高い選択になっている場合があります。20代の施設選択は、老後の年収にまで影響を与える可能性があります。それを知った上で、動くかどうかを判断してください。
動くと決めたら、転職市場での自分の評価を知ることから始めてください。
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20代で今の職場に不満を持つ方に向けた記事です。
▶ 【現役PTが断言】理学療法士はやめとけって本当?「やめとけな職場」と「辞めたいなら動くべきタイミング」を正直に語る
よくある質問(FAQ)

- Q理学療法士の給料が安い理由は何ですか?
- A
ヤマA.理由は3つある。
①2025年時点で有資格者が236,390人と供給過多になっていること、②診療報酬単価に上限があり施設の収益に天井があること、③開業権がなく個人の交渉力が低いこと。の3つやな。
ただし、施設種別を変えれば年収は大きく変わる可能性があるから、ますは年収相談をエージェントに相談や。
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- Q理学療法士の給料が高い施設はどこですか?
- A
ヤマA.訪問リハと大規模の公立急性期病院。
ジョブメドレーの2025年6月データによると、訪問看護ステーションと訪問リハビリが年収500万円超の求人が多く、最も高い傾向にあるで。次いで、公立・大規模の急性期病院や。
訪問リハビリはインセンティブ(歩合制)があるところも多く、年収が高くなりやすい。また、従業員が1000人以上の公立急性期病院やったら、30代後半から年収が飛躍的に伸びる傾向にあるで。
- Q理学療法士の給料は20代のうちに上げられますか?
- A
ヤマA.長期的にみたら上がる。
20代が最もコントロールしやすい時期です。20代のうちに施設種別を変えておくことで、30代以降の昇給カーブそのものが変わるで。公立・大規模病院や訪問系への転職を20代のうちに経験しておくことが、長期的な年収アップへの最短ルートです。
※個人的には、急性期や回復期で疾患や臨床推論をしっかり学んで行く方が安心して働けると思うで。
- Q今の病院で給料を上げる最短ルートは何ですか?
- A
ヤマA.資格手当と役職手当をもらう。
職場で「資格手当」があれば、認定や専門理学療法士をとる方法が一つ。
手当が出ない職場であれば、資格は「昇進(管理職)」や「手当が充実した他院への転職」のためのアピール材料として活用するのが現実的やな。「役職手当」は、主任や技師長、施設管理職になることで手当がつきます。そのためにはリハビリ技術だけでなく、病院の経営数値の理解、シフト管理、他部署との調整などの「管理業務(マネジメント)を自ら進んで学ぶ必要があるで。
- QPTとして手っ取り早く年収を上げるなら、どの分野に転職すべきですか?
- A
ヤマA.インセンティブ(歩合制)のあるところで働く。
最も再現性が高いのは「インセンティブ(歩合制)のある訪問リハビリや自費リハビリ」になるな。
一般的な病院の平均年収(約370万〜400万円前後)に対し、訪問リハビリで件数をこなすインセンティブ制度のある職場であれば、20代後半〜30代前半でも年収500万以上を目指すことも可能。
また、最近自費リハビリの分野で働くことで、インセンティブが狙えます。- Q理学療法士の給料交渉はどうやってすればいいですか?
- A
ヤマA.転職エージェントに任せるのが楽。
自力での給与交渉は心理的ハードルが高く、施設との関係にも影響するリスクがあるで。最も効率的なのは、PT/OT/ST専門のエージェントを使うこと。施設の採用担当と直接やり取りしているため、内部の年収交渉余地を把握しているからな。
- Q理学療法士が「独立開業」して高年収を稼ぐことは可能ですか?
- A
ヤマA.可能やけど、マインド面と最初にどれくらい我慢できるかによる。
「独立開業」となると、保険診療ではなく「自費リハビリ・整体・パーソナルジム」になるわけやな。
PT資格でのクリニック等の開業は法的にできないけど、自費のリラクゼーション、フィットネス分野での起業は増えているのが、現状。成功すれば年収1,000万円超えも可能。でも、技術以上に「集客(マーケティング)や営業力」が必要となる厳しい世界になるで。保証マインドを捨てることができて、最初の1年くらいの稼げない期間を乗り越えられるかがカギやな。
まとめ|「給料が安い」は施設を変えることで解決できる
この記事で伝えたかったことをまとめると以下の通りになります。
◯PTの給料が安い原因は、資格でも年次でもなく「施設選択」
◯施設種別で年収差は年間70万円以上になることがある
◯従業員1,000人以上の施設や公立・大規模病院は、30代以降の昇給カーブが中小施設と全然違う
◯年収交渉はエージェントに任せると、内部情報と心理的サポートが得られる
◯20代の施設選択ミスは、30年間で数百万〜数千万円の差になりうる

給料が安い職場に居続けること―それが一番のリスクやで。
転職活動そのものにリスクはない。
登録して話を聞いて、自分の市場価値がわかっただけでも十分な収穫になるで。まず動いてみよな。
年収アップに少しでも興味が出た方は、まずエージェントに登録し、情報収集から始めてみてください。動き出した人から景色が変わります。
転職するかどうか迷っている方へ。
まず自分の市場価値を知るところから、始めてみましょう。
▶︎PTOTSTワーカーの無料登録はこちら(登録は1分・完全無料)
※ 相談・見学調整・面接対策まですべて無料。転職を急かされることはありません。
理学療法士の転職や辞めたいと思っている方に刺さる内容をまとめました。あわせて読みたい内容です。
▶ 【現役PTが断言】回復期病院の理学療法士が転職を難しいと感じる3つの理由|辞めていい人・踏みとどまる人を完全整理
▶ 【現役PTが断言】理学療法士はやめとけって本当?「やめとけな職場」と「辞めたいなら動くべきタイミング」を正直に語る

筆者情報:ヤマ(理学療法士)
私は介護福祉士として3年間現場を経験した後、理学療法士の資格を取得。回復期→公立急性期(県立病院)→クリニックと3つの異なる施設種別で実際に勤務し、最高年収600万円超を経験しました。認知運動療法・脳卒中リハビリテーション認定の資格保有。

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