既卒は公務員試験で不利って本当?——民間病院から公務員になった元PTが「むしろ有利」と言い切る理由

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既卒だと、公務員試験は不利なのかな……

そう思って「既卒 公務員 不利」と検索して、出てくる情報にますます不安になっていませんか? その気持ち、よくわかります。
新卒の学生に混じって試験を受けることを想像すると、どうしても引け目を感じてしまいますよね。

でも、大丈夫です。既卒は不利ではありません。
私は民間の回復期病院でPTとして働いた後、既卒で公務員採用試験を受けて県立病院にリハビリ部門の首席で採用されました。その経験から断言できます——むしろ、社会人経験は面接で強力な武器になります。

この記事では、既卒・第二新卒が「不利」と言われる理由の正体と、実際にはなぜ有利なのか、そして私が面接をどう突破したのかを、実体験をまじえて話します。
読み終わる頃には、その不安が「むしろチャンスかも!」に変わっているはずです。

この記事の結論

・既卒・第二新卒は公務員試験で不利ではない。筆記は新卒と同じ土俵、面接はむしろ経験者が有利
・「不利」と感じるのは情報不足が原因。制度と面接の仕組みを知れば、既卒の強みが見えてくる
・社会人経験者は、面接で「前職の具体的な経験」を語れる分、新卒より説得力を持てる
・筆者は民間回復期PT→既卒で公務員PTに。面接で臨床経験・教育・研究がプラスに働いた

先に少しだけ

既卒で公務員を目指すとき、実は一番の武器は「これまでの職歴です。でも、自分の経験が世の中でどう評価されるのかは、案外わからないものですよね。
私も動く前に転職サイトに登録して、自分の経験が民間ではどう見られるのか相場を眺めていました。
無料で情報が集まるので、公務員一本に絞る前の判断材料として持っておくと安心です。

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「既卒は公務員に不利」と言われる理由は本当か

既卒の公務員試験に不安を感じる理学療法士

まず、なぜ「既卒=不利」というイメージが広まっているのか。その正体を分解してみます。
結論から言うと、多くは思い込みか、条件つきの話が独り歩きしたものです。

「既卒=不利」というイメージはどこから来るのか

「新卒信仰」という言葉があるように、日本では長らく新卒一括採用が主流でした。その名残で「新卒じゃないと不利」というイメージが根強く残っています。
でも、これは民間就職の一般論であって、公務員試験にそのまま当てはまるわけではありません。

現に私が働いていた県立病院でも新卒<経験者を優先的に採用したいと上司が言っていました。
その理由は、下記の通りです。

✓新人採用だと、一から教育しないといけないが、その余裕がない
✓既卒採用の方が、即戦力となり教育コストもかかりにくい

今後は労働人口が減る『2030年問題』もあり、どの職場も人材不足を見据えて、経歴を問わず優秀な人を確保したい流れになっています。

実際のデータ——既卒・経験者の採用は珍しくない

公務員試験の多くは、年齢制限の範囲内であれば新卒も既卒も同じ条件で受験できます
近年は社会人経験者を対象にした「経験者採用枠」を設ける自治体も増えており、既卒・中途の採用はまったく珍しいことではありません。むしろ多様な経歴を持つ人材を積極的に採りたい、という流れがあります。

ビギナー君
ビギナー君

実際のところ、新卒と既卒でどれくらいの割合なんだろう?

ヤマ
ヤマ

私がいた県立病院では、新卒:既卒=4:6か3:7で、毎年既卒の方が多い傾向やったで(※私がいた県立病院の体感値)。
採用者側としては、優秀な人材をメインに採用したいので、新卒が比較的多い年もあるで。

本当に不利になるのは「空白期間を説明できない」ケースだけ

正直に言うと、まったく不利がないわけではありません。
ただしそれは「既卒だから」ではなく、卒業後の空白期間やブランクを前向きに説明できない場合に限られます。逆に言えば、その期間に何をしていたかを筋道立てて話せるなら、既卒であること自体は何のハンデにもなりません。

ビギナー君
ビギナー君

でも……やっぱり新卒の学生さんと一緒に受けるって、緊張するし不利な気がするな〜。

ヤマ
ヤマ

その緊張はわかるで。でもな、面接官の立場で考えてみ。何も経験のない学生と、現場で数年もまれてきた社会人。どっちが「仕事のイメージが湧いてる」と思う?
既卒は不利どころか、前職でやってきたことを語れる中身があるぶん有利な場面が多いんやで。

この「有利になる場面」を、もう少し具体的に3つの理由として整理します。

既卒・経験者が公務員試験で「むしろ有利」な3つの理由

既卒・経験者が公務員試験で有利になる理由

ここが今日一番伝えたいところです。
既卒・社会人経験者が有利になる理由は、大きく3つあります。

比較項目新卒既卒・経験者
面接で語れる中身学生生活・アルバイト実務の具体的エピソード
即戦力性一から教育が必要教育コストが低い
早期離職の不安「思ってたのと違う」が起きやすい現実を理解済みで安心感
筆記試験同じ土俵同じ土俵
志望動機の説得力理想ベース経験に裏打ちされる

理由①:面接で「社会人経験」を具体的に語れる

新卒の面接では、どうしても学生生活やアルバイト・サークルの話が中心になります。
一方、社会人経験者は実務のエピソードを語れる。「前職場でこういう課題にぶつかり、こう工夫して乗り越えた」という具体性は、学生には出せない厚みです。
面接官が知りたいのは「入ってから活躍してくれそうか」で、経験者はそこを実話で示せます

ヤマ
ヤマ

あと、民間と公務員の面接で大きく違うのは、公務員倫理をしっかり守れる人かどうかを重視していることやで。

公務員は、不祥事を起こすと病院名と実名で報道されるから、公務員として不祥事を起こさない真面目な人を採用する傾向が強いで。

理由②:仕事への現実的な理解があり、早期離職の不安が小さい

採用側が最も避けたいのは、採用してすぐ「思っていたのと違った」と辞められることです。
社会人経験者は仕事の厳しさを知っているぶん、そのミスマッチが起きにくい。「この人は現実を分かった上で志望している」という安心感を与えられるのは、大きなアドバンテージです。

ビギナー君
ビギナー君

そもそも公務員って早期離職する人っているの?

ヤマ
ヤマ

県立病院とかになると、働きたい病院の希望は出せても働き先は選ばれへんねん。
あと、3年目以降異動がつきまとうから遠方に異動した場合や、専門以外の病院に配属されても辞めないか、モチベを保って働いてくれるかを見ているで。

ビギナー君
ビギナー君

なるほど!そうなんだね。
ってことは、そういう質問も来るってことかな?

ヤマ
ヤマ

良いところに目をつけたやん。
実際、面接でも「希望していない病院に異動になったらどうしますか?」的な質問はあるから、その対策は必須やで。

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理由③:専門職は「即戦力」として見られる

これはPT・OT・STのような専門職に特に当てはまります。
臨床経験があれば、それがそのまま「即戦力」の証明になる。新人を一から育てるコストがかからない人材は、採用側にとって魅力的です。
あなたが積んできた臨床の年数は、そのまま評価につながることが多いです。

体験談①:回復期での経験が、面接でそのまま武器になった

私が県立病院の面接を受けたとき、質問はエントリーシートを起点に進みました。「民間で力を入れて頑張ってきたこと(技術・経験・研究)は?」「回復期ではどういう人だったか?」
——聞かれたのは、まさに私が積んできたものそのものでした。

新卒なら答えようのない質問です。でも経験者の私には、語れる中身があったので、真摯にこれまでどのようなことを考え、頑張ってきたのかを面接で答えることができました
あとで聞いた話では、リハビリ部門の首席で合格でした。この瞬間に「経験者であることは強みだ」と肌で感じました。

私自身がこの「経験者の強み」を面接でどう使ったのか、次でさらに具体的に話します。

あなたの「経験」の価値を、先に知っておく

自分の経験がいくらの価値になるか知らないまま公務員一本に絞ると、後から『民間の方が条件が良かった』と気づいても戻れません。相場を先に知っておくだけで、その取りこぼしを防ぐことができます。
私も在職中に相場を眺めていたからこそ、落ち着いて選べました。無料で確認できます。

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では、実際の試験——筆記と面接を、私がどう突破したのかを話します。

民間PTから既卒で公務員になった私の面接突破法

筆記試験は新卒と同じ土俵——恐れる必要はない

既卒だからといって、筆記試験が難しくなることはありません。新卒と同じ問題を解くだけです。
前回の記事でも触れましたが、リハ職の専門試験は国家試験の過去問レベルが中心のことが多く、国試を突破した人なら過去問の復習で十分対応できます。
既卒のブランクを心配するより、専門知識の復習に時間を使う方が建設的です。

※自治体によって試験内容は異なります。あくまで私が受けた県の例としてお考えください。

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面接は自己PRカードが勝負——経験者はここで差をつけられる

面接の質問は、事前に提出する自己PRカード(エントリーシート)から飛んできます。つまり、カードの中身がそのまま面接の出来を決めます。
ここは経験者が圧倒的に有利です。書ける実務エピソードの量が、新卒とは違うからです。

主に、前職でPTとしてどんなことを頑張ってきたのかを思い出すところからしてみましょう。

体験談②:私が自己PRカードでアピールしたこと

私が前面に押し出したのは、次の3つでした。

・勉強会やセミナーで培ってきた学び(学び続ける姿勢・向上心の証明)
・回復期病院で実施してきた教育・研究(後進育成と探究の実績)
・回復期の経験を、急性期でどう活かしたいか(将来への展望)

面接で「なぜ民間から公務員に?」と聞かれたときは、急性期でやりたいことを軸に答えました。過去(回復期での実績)と未来(急性期でやりたいこと)を一本の線でつなげたことが、手応えにつながったと感じています。

ビギナー君
ビギナー君

経験をアピールって、具体的にどうすればいいんだろう?
自慢っぽくならないか心配で。

ヤマ
ヤマ

コツは「実績」だけやなくて「そこから未来にどうつなげるか」まで話すことや。
「回復期でこれをやってきた。だから急性期ではこう活かしたい!」——この流れやと、自慢やなくて志望動機になる。経験者にしか描けないストーリーになるで。

この経験の活かし方がわかったら、あとは動くだけです。
既卒から公務員を目指す手順を整理していきます。

既卒から公務員PTを目指すときにやるべきこと

既卒から公務員PTを目指すステップ

受けたい自治体の「受験資格・年齢制限」を確認する

まず、志望する自治体の募集要項で受験資格と年齢制限を確認してください。既卒でも受けられるかどうか、経験者採用枠があるかどうかは自治体ごとに違います。
募集は年度前半(4〜5月から)に集中する傾向があるので、早めのチェックが肝心です。

ビギナー君
ビギナー君

公務員だと年齢制限が厳しそうだね。

ヤマ
ヤマ

最近の傾向としては、間口を広げるために、年齢制限が緩和されてるところも多いで。
自分が受けた時は35歳までやったけど、今は59歳までに拡大してるで。

自己PRカードに「経験の棚卸し」を反映させる

これまでの臨床で何をやってきたか、どんな勉強会に参加し、どんな工夫をしてきたかを一度すべて書き出してみてください。棚卸しをすると、自分でも忘れていた強みが見つかります。
その中から「志望先で活かせるもの」を選んでカードに落とし込む。この作業に一番時間をかける価値があります。

ビギナー君
ビギナー君

「経験の棚卸し」は、仕事のことだけでいいの?

ヤマ
ヤマ

あと面接で聞かれたのは、自分の長所と短所やな。
これもしっかり言語化しておくことが大切やで。
試験官は、務員としてしっかりやってくれる人・一緒にやれる人かを見ているから。

公務員一本に絞らず、民間の選択肢も並行して見ておく

公務員試験は結果が出るまで時間がかかりますし、募集が出ない年もあります。
その間、民間の求人も並行して見ておくと「受かればラッキー、ダメでも次がある」という心の余裕が生まれます。追い込まれた状態での就職活動は、判断を誤りやすいものです。

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よくある質問(FAQ)

既卒の公務員試験についてよくある質問
Q
既卒は公務員試験で不利になりますか?
A
ヤマ
ヤマ

基本的に不利にはならない。

年齢制限の範囲内なら新卒と同じ条件で受験できて、筆記試験の内容も同じやで。面接では、むしろ社会人経験を語れる分だけ有利になる場面が多い。不利になるとすれば、卒業後の空白期間を前向きに説明できひん場合に限られるな。

Q
職歴なしの既卒でも公務員になれますか?
A
ヤマ
ヤマ

なれる。

職歴がない場合は、卒業後に何をしていたか(資格の勉強、試験対策など)を前向きに説明できれば問題ないで。公務員試験は筆記試験と面接試験の合計点で採用を決めとるで。職歴がないなら、公務員としてどのように市民・県民に貢献するのかをしっかり言語化できるように準備しておくのが大事やで。

Q
第二新卒で公務員を目指すのは遅いですか?
A
ヤマ
ヤマ

遅くない。

第二新卒は社会人経験がありながら若さもある、採用側から見て魅力的な層や。数年の実務経験は面接で強みになるし、年齢的にも新しい環境になじみやすい。むしろ狙い目のタイミングと言えるで。
ただし、なぜ前職を辞めたのかを聞かれる可能性大やから、そこをしっかり正当な理由を言語化できるようにしておいた方がいいで。

Q
既卒の公務員試験で面接はどう対策すればいいですか?
A
ヤマ
ヤマ

まず、自己PRカードの作り込みが最優先。

面接の質問はほぼカードから出るから、これまでの経験を棚卸しして、「実績→志望先でどう活かすか」の流れで書くのが効果的や。経験を志望動機につなげられると、経験者ならではの説得力が出るで。

Q
公務員試験に既卒で挑むか、民間に転職するかで迷っています。
A
ヤマ
ヤマ

何を求めているのかを言語化できるようにしよう。

公務員の安定と、民間の選択肢の広さは、それぞれに良さがあるから、自分が何を求めているかを考えよか。公務員は「安定・休みやすい・福利厚生がしっかりしている」などのメリットがあるで。民間の求人相場を知った上で公務員試験に臨めば、「受かればベスト、ダメでも次がある」という余裕を持って挑めるで。

Q
既卒が公務員の志望動機を書くときのポイントを教えてほしい。
A
ヤマ
ヤマ

公務員で何がしたいかを言語化しよう。

『前職の経験→志望先でどう活かすか』を一本の線でつなぐことが大切やで。私の場合だったら、『回復期でこれをやってきた、だから急性期でこう活かしたい』みたいな感じやな。
逃げの転職やなくて、前向きな志望動機に見えるのがポイントやで。

まとめ|既卒はハンデじゃない。経験は新卒に語れない武器

最後に、この記事のポイントを整理します。

◆既卒・第二新卒は公務員試験で不利ではない。筆記は同じ土俵、面接は経験者が有利
◆有利になる理由は、実務を語れる・早期離職の不安が小さい・即戦力と見られること
◆勝負は自己PRカード。「実績→志望先でどう活かすか」の流れで経験を語る
◆公務員一本に絞らず、民間の選択肢も並行して見ておくと余裕が生まれる

まずやることは一つ。これまでの経験を紙に書き出す『棚卸し』から始めてみてください。それが自己PRカードの土台になります。

ヤマ
ヤマ

既卒は不利じゃあない。むしろ、今まで積み重ねてきた経験は、新卒には絶対に語られへん武器やで。
「職歴がある」ことを引け目に感じる必要はまったくない。それを堂々と語れるように準備したら、既卒はチャンスに変わる
自信持って挑んでや。

公務員の結果を待つ間に、選択肢だけは広げておく

公務員試験は、挑戦する価値のある道です。ただ、結果が出るまでには時間がかかります。
その間に民間の求人相場を知っておくだけで、「ダメでも次がある」という安心感を持って試験に臨めます。
私も色んな選択肢を知っておくからこそ、余裕がもてるということを実感しました。無料なので、保険として登録しておくと気持ちが楽になります。

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